== スポンサー広告 ==

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
┗ --:--:-- ━ Page top ━…‥・

== ハードボイルド ==

八百万の死にざま

ローレンス・ブロック
ハヤカワ文庫(絶版)
★★★★★☆



大都会ニューヨークを生きる人々の夢と孤独を描ききった傑作

【あらすじ】
コールガールをしているキムが、足を洗いたいので
ヒモのチャンスに話をつけてくれとスカダーに頼んできた。
交渉にのぞんだスカダーだったがヒモはあっさりと
その依頼を受け入れてくれた。
ところが後日、キムが何者かに滅多刺しにされ殺された。
チャンスの仕業とにらんだスカダーだったが
彼は否認し逆に犯人探しをスカダーに依頼して来る。

【読みどころとポイント】
アル中探偵マット・スカダーの視点を通して
大都会マンハッタンで生きる人々の夢と孤独を
哀感たっぷりに描いたシリーズの代表作。

ニューヨーク市警だったころ、強盗犯に向けて発砲した流れ弾で
八歳の少女を死なせてしまった暗い過去を引きずるスカダー。

この事故が契機となって警察を辞職し
アルコール依存の道へ歩むことになってしまった彼は
探偵稼業を続けながらAA(禁酒に取り組む人々の集会)に
足繁く通うさえない毎日を送っている。

新聞では毎日のように繰り返し殺人の報道がなされ
どこの刑務所も受刑者過剰。仮釈放委員会が力を持ち
手当たり次第に釈放しニューヨークには犯罪者があふれている。
スカダーの知り合いの刑事がつぶやく。
この腐りきった街には八百万の死に様ざまがあると。

コールガールの死など新聞の片隅でしか報じられない卑しい街で
スカダーは、うらぶれた生活をおくる人々を訪ね歩き
彼らの孤独、夢、挫折をひとつひとつ拾い集めていく。

世の中の不条理と深い孤独にさいなまれ
何度となく酒への誘惑に負けそうになるスカダーが
自らの弱さと対峙しながら信条を貫こうとする姿に
心うたれないではいられない。

そしてすべての真相をつきとめた後のラストシーン。
最後に起こる「最高にくだらないこと」は
何度読んでも、やっぱり泣かされる。
スポンサーサイト

┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 21:26:56 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://bencolin.blog9.fc2.com/tb.php/114-888fa321
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。