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== 警察小説 ==

警官嫌い

エド・マクベイン
ハヤカワ文庫
★★★



警察小説のジャンルを切り拓いた87分署シリーズの記念碑的1作目

【あらすじ】
夜勤に向かう87分署の刑事が、銃弾2発を受けて即死した。
分析の結果、45口径の拳銃で殺されたことが判明した。
87分署の刑事たちは懸命の捜査を重ねるが
つづいて同じ部署の刑事がまたもや射殺されてしまう。
はたしてこれは「警官嫌い」の犯人によるものなのか。
ミステリの分野に「警察小説」の新分野を切り拓いた
87分署シリーズの記念碑となる第一作目。

【読みどころとポイント】
お恥ずかしながら、87分署シリーズを読むのは初めてなのだ。
海外ミステリを読み始めた頃は本格推理ものに傾倒しており
存在は知っていたもののあまり興味が湧かなかった。
現在では、50年以上にわたる長寿なシリーズであるため
最初の1冊がなかなか手に取れなかったのだ。

やっと読む機会ができたが、噂通り王道の警察小説だった。
昔も警察官が主人公の推理小説はあったものの
ミステリ黄金期のそれは他の探偵と同じように
一般人と離れた威厳のあるキャラクター設定が主体だった。

マクベインは、大都会の街の片隅を駆け回りながら
額に汗して働くいわば二流の警官像を等身大の視点から描いた。
今でこそこの手の警察小説は国内外も含めて巷にわんさと溢れているが
これが50年以上前ともなれば、かなり新鮮に受け止められたのだろう。

本書の主人公であるスティーヴ・キャレラは
真面目で堅実な性格。現場の警官であることを誇りに思っている。
決して天才肌ではないこのスティーヴが地道な捜査を重ねながら
真犯人に近づいていくオーソドックスなストーリーが展開される。

検死解剖による死因分析や銃創からの犯行状況の推察など
今日の警察小説ではあたりまえになっている捜査の背景もきっちり押さえられ
当時としてはかなり画期的だったのではないだろうか。

アイソラ市は架空の街であるが
ここにはニューヨークの街の猥雑な香りが漂っている。
こうしたリアルな空気感も人気の理由のひとつだろう。

今回は警官が連続して殺されるという事件であるが
連続殺人の必然性や動機という点でいささか疑問が残り
その点で本書の評価は★3つとしたが、
87分署シリーズは今後も読み続けていきたいと思う。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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