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== ハードボイルド ==

ナイトホークス

マイクル・コナリー
扶桑社ミステリー(文庫)
★★★★☆



ハリー・ボッシュシリーズ1作目。ベトナムの悪夢がLAの地下にこだまする!

【あらすじ】
パイプの中で死体で発見されたのは、ベトナムの戦友だった。
事故死と処理されたが、腑に落ちないボッシュは捜査を続行する。
しかし思わぬFBIの介入で捜査は難航。
ベトナム戦争の後遺症に悩む刑事ボッシュの脳裏に
トンネル地下壕の悪夢がよみがえる。
タフで孤独な刑事「ハリー・ボッシュ」を描く
マイクル・コナリーの記念すべき1作目。

【読みどころとポイント】
ベトナムの地下壕にこだまする兵士たちの吐息は
ブラック・エコーと呼ばれる。
いつどこから襲ってくるかわからない恐怖
数ヶ月に及ぶ暗闇での攻防。
発狂するものも後を絶たないという。
そんなベトナム戦争の後遺症を背景に物語は展開する。

魅力的な女性FBI捜査官エレノアとの共同捜査やFBIの不可解な介入。
犯行が予期される戦没将兵記念日に向かって突き進むタイムリミット型の展開など
ツボをおさえたストーリー運びで飽きさせない。
LAの地下を舞台にしたクライマックスの追跡劇と銃撃戦は、
ベトナム地下壕での攻防とオーバーラップし緊迫感とスリルに満ちている。

ベトナム後遺症やFBIの暗躍、女性捜査官とのロマンス、
組織のはみ出し刑事としての造形など
使い古された設定と批判される方もあるかもしれないが
私は本作を大きく評価する。

なぜなら、
最後にボッシュがとった選択は苦渋に満ちたものだけれど
それは現代社会の暗闇に一条の光を見い出さんとするものであり
自らブラック・エコーを断ち切り心の暗闇に決着をつけんとする
これからのボッシュの生き方を象徴したものだと思われたからだ。

作者は安易な連作ものの道を選ばなかった。
そう、これはハリー・ボッシュ自身の闘いと再生の物語なのだ。
シリーズ化の意味はここにある。

はじめて手に取る人はまず原点の本書から読まれよ。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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