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== ハードボイルド ==

スコッチに涙を託して

デニス・ルヘイン
角川文庫
★★★☆



ギャング団の抗争が勃発するボストンの闇を探偵パトリック&アンジーが切り裂く!

【あらすじ】
ボストンで探偵事務所を営むパトリックとアンジーのもとに
上院議員から盗難書類の捜索依頼が舞い込んだ。
書類は掃除婦をつとめていたジェンナとともに消えていたのだ。
何とか彼女を見つけたパトリックだったが
ジェンナは彼の目の前で消されてしまう。
社会の歪み、腐敗する政治家たちとギャング団の抗争。
ボストンの街は戦場と化した。
探偵パトリック&アンジーシリーズの第一弾。

【読みどころとポイント】
幼児期のトラウマに悩まされるパトリックと
夫の家庭内暴力に耐えるアンジー。
心の傷を抱えた二人が
時には反目し合い時には助け合いながら
事件に真相に迫って行く私立探偵もの。

大物上院議員が必死になって探そうとする紛失書類。
書類をめぐり殺人が発生し
背後に浮かび上がる裏社会の黒い影。

いかにも定型的、類型的な設定だが
現代のアメリカ社会が抱える闇に切り込んでいく
二人の活躍は意外にスリリング。

探偵と言うと大抵はインタビュワーとして
真相をつかむまでがお仕事だが
必殺仕置き人として
銃をぶっ放し、悪を葬ることも辞さない探偵は
そう多くはない。
どうしようもない悪に鉄槌をくだす二人は
ダーティハリーのごとき
アメリカ版のヒーロー像なのかもしれない。

警察という大組織の後ろ盾もない二人が
探偵という領域をこえて活躍する骨太の物語は
従来の感傷的な探偵像を払拭した。

やや近いところでは
アンドリュー・ヴァクスの探偵バークだろうか。

書類の真相とギャング団とのつながりは後半まで伏せられ
謎解きの面白さもあるし
29才の時に書いた処女作であるが
セリフ回し、キャラクター造形、プロット、いずれも堂々としたもの。

アクションバリバリのパトリックとアンジーだから
このテンションのまま、いったいどこまで続くのか心配になる。
(1作目から心・身体ともにボロボロ)

お互いにひかれつつも
仕事上のパートナーとしてふるまう二人の
今後の恋の行方も読みどころ。

作者のルヘインは、その後
ミスティック・リバーという傑作を書いて
映画化もされたので読んでいる人もたくさんいるでしょう。

パトリック&アンジーシリーズもぜひどうぞ!
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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