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== 警察小説 ==

T・ジェファーソン・パーカー
ハヤカワ文庫
★★★



保安官補夫妻銃撃事件に女性巡査部長マーシ・レイボーンが挑む

【あらすじ】
保安官補夫妻が銃で撃たれる事件が発生した。妻は死に夫は瀕死の重傷。
指紋の検出状況や硝煙反応から夫が無理心中を図ったと推察されたが
殺人課の女性巡査部長マーシ・レイボーンは不自然な点に気づき捜査を開始する。
昏睡から目覚めた夫に嫌疑が集中する中、ひたすら捜査を進めるマーシー。
新薬開発投資にからむ闇の存在が徐々に明らかになり
事件は思わぬ方向に動き出した。

【読みどころとポイント】
作家のT・ジェファーソン・パーカーは、二度のMWA賞に輝く実力派作家だ。
本書はミステリとしての謎解きよりも、
女性巡査部長マーシ・レイボーンの苦悩と活躍を描く人間ドラマがメイン。

マーシーはスタイリッシュな生き方を貫くヒロイン像とはほど遠く
捜査スタイルも古典的で粘り強さが心情。
男性に対しても不器用でどこか垢抜けない印象だ。

ときに感情的になりすぎたり
コンビを組む刑事に思いをよせながらも告白できず
短絡的に結論を急ぎすぎる点を部下に諫められたりと
“かっこよくない女性巡査部長を熱演”している。
この点は昨今の女流ハードボイルドものと比べても、とっても新鮮。

本作はどうやらシリーズものの3作目らしく
前作までのマーシーの苦い過去が要所で挿入され
いまだにそれを引きずっているという設定も辛辣だ。

とにかくマーシーの心情がこれでもかと書き込まれている。
状況描写もちょっと説明過多で
この辺は好き嫌いの分かれるところだと思う。

ミステリ色はさほど強くなく意外な真相やあっと驚く仕掛けは無い。
プロットも割と平板なのでアクロバティックな展開を好む人には勧められない。
むしろ第一作からマーシ・レイボーンの人生における成長を
あせらずじっくり見つめていく、そんな読み方が適している。

無骨な男性刑事を主人公にした刑事小説はこれまでも数多く書かれて来たが
本書のように不器用な女性巡査部長の苦悩を描く警察小説はあまり無かったので
本書を女性の方が読んだらどのような感想を持たれるのか興味がわく。
読んだ女性の方がいらっしゃればぜひ感想を聞かせてください。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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