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== 現代ミステリ ==

横 断

ディック・フランシス
ハヤカワ文庫
★★★★



大陸横断ミステリ競馬列車に乗り込み、陰謀を阻止せよ!

【あらすじ】
カナダ全体の競馬人気アップのために、
名馬、馬主、競馬ファンを乗せて大陸横断列車の旅が企画された。
カナダ各地の競馬場を巡りレースを行い、
車内ではミステリ劇が演じられるという壮大なキャンペーンツアー。
しかし、この特別列車に、恐喝容疑に問われ共謀罪裁判にかけられながら
巧みに追求を逃がれてきた競馬界の悪者が乗るという情報が。
英国ジョッキイ・クラブの保安部員トー・ケルジイは、
クラブからこの列車に内偵調査員として同乗を命じられる。
ケルジイの孤独な戦いが始まる。

【読みどころ・ポイント】
本書は、悪人が最初からわかっているので、
列車内でどのような陰謀がいつ行われるのか、
外界から隔絶した列車の中で主人公ケルジイが、いかに素性を隠しながら、
陰謀をどう阻止し悪人の尻尾をつかまえるかという点が読みどころ。
この物語では、車内で行われるミステリ劇が、
犯罪を暴くための重要な演出装置として機能し、
配役をつとめる面々との交流も十日間の旅を多いに楽しませてくれる。
列車システムを利用した陰謀は、一瞬で大事故につながるため、
緊迫感が高く近年の作品に比べてアクションシーンもあり、
フランシス初期の冒険活劇の色彩が強い一編だ。
車中の多彩な人物像の巧みな書き分けは、さすがフランシス。
なかでも孤独な闘いを強いられるケルジイの車外連絡役を務める、
カナダ・ジョッキークラブ保安部長の母親ミセズ・ボードレアが秀逸。
二人のやりとりはずべて名シーン。
カナダの大自然の描写も臨場感に溢れ、
まるで彼らと一緒に旅をしているかのような最高の雰囲気が味わえる作品。
みなさんもぜひ、この大陸横断ミステリ競馬列車の旅をお楽しみください。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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== Comment ==

No title
こんばんは。私のネットでの名前「ディック」はディック・フランシスから拝借しています。
さて、この物語、電話だけで登場するお婆さんがとても素晴らしかった記憶が…。それがミセズ・ボードレアだったでしょうか。『黄金』のほうはほとんど記憶が薄れていますが、上で書いた印象がとても強く、全体の雰囲気も憶えています。
ところで、おそらくは息子のフェリックスが主に書いたと思われる最新作『拮抗』も、とてもよい出来ですよ。
ディックさん
私のつたないブログに
おこしいただきありがとうございます。
実はディック・フランシスは
有名どころは結構読んでいるのですが
最近のものは未読が多いのです。
私もフランシス復活を喜んでいる一人です。
フェリックス共作も早く読みたいです。





        
 

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