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== ハードボイルド ==

ブラック・ハート

マイクル・コナリー
扶桑社ミステリー
★★★★★☆



心の闇に潜む内なる敵“ブラック・ハート”に挑むボッシュの苦闘

【あらすじ】
女性を次々に暴行しては殺す事件が続いた。
殺人者はすべての被害者の死に顔に化粧を施していくことから
“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた

この異常な連続殺人事件から4年。
当時ロス市警のハリー・ボッシュは
容疑者と思われる犯人が潜む現場に単身で踏み込み発砲。
死に至らしめてしまう。

容疑者と思われた男の妻は、夫は無実だとボッシュを告訴。
苦しくも裁判開始のその日の朝、警察に真犯人を名乗る男のメモが投入され
ドールメイカー事件と全く同じ手口の事件が発生。
はたして真犯人は別にいるのか?
ハリー・ボッシュが難事件に挑むハードボイルドシリーズ第3弾。

【読みどころとポイント】
物語はボッシュが犯人と思しき人物が潜む部屋に
単身踏み込む緊迫感あるシーンで幕を開ける。

ボッシュの制止の指示も聞かず
枕の下にある何かに手を伸ばそうとした容疑者に
やむを得ず発砲し射殺してしまうボッシュ。
しかし彼がとろうとしていたのは銃ではなく
枕の下のカツラだった。

上巻では、この射殺の違法性をめぐって
辣腕女性弁護士ハニー・チャンドラーとの
息詰まる攻防戦が法廷で繰り広げられる。
容赦ないチャンドラーの問い詰めに
苦戦を強いられるボッシュ。

この物語での最大の読みどころ
それはボッシュが法廷での攻防をめぐって
過去の自分と対峙し「正義とは?自分とは?」という
深遠なテーマに自ら迫っていくことにある。

ボッシュが11才の時に、母親が何者かに殺され
そのトラウマから容疑者を射殺したと問い詰めるチャンドラーに
冷静に反論しながらもどこかで暗い過去にひきづられるボッシュ。

そうこの物語はまぎれもなく“ハリー・ボッシュの物語”なのだ。

前作の事件を通して恋人になったシルヴィアとのやりとりも胸に迫る。
傷ついた過去を引きずった者どうしが
たがいに身を寄せ合うガラスのように壊れそうな関係は
物語を一層深く重いものにしている。

クライマックスで物語りは二転三転。
人の心に巣食う暗き闇“ブラック・ハート”に対峙するとき
ボッシュもまた暗い過去を背負った自分自身を自問自答する。

ハリー・ボッシュシリーズは魂を揺さぶる現代最高のハード・ボイルドだ。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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