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== 現代ミステリ ==

葬儀屋の未亡人

フィリップ・マーゴリン
早川書房
★★★★



正当防衛か、それとも計画殺人か?二転三転する衝撃のミステリ!

【あらすじ】
事件の通報を受け刑事たちが現場に駆け付けると
片手に拳銃を握りしめた女性が、
呆然としながら射殺された夫の身体を抱いていた。

白いガウンは血しぶきに染まり、
さらに傍らには不審な男の射殺死体が倒れていた。
女性は州の上院議員をつとめるエレン・クリース。
彼女は熾烈な選挙戦の真っ最中だった。

当初、不審者の侵入に対する正当防衛と思われたが
血痕などの状況から一転、彼女に嫌疑がかかる。
高潔な人柄で知られるクィン判事が、事件の審理を担当することになったが
事件は思いもよらぬ方向へと転がりだす。

【読みどころとポイント】
とにかく、プロットがよく計算されていて
緻密なミステリが構成されている。
章立てのひとつひとつが後々に謎をとく重要なファクターになるように
隅々まで十分ミステリが練り上げられているのだ。

巻き込まれるのが公明正大な判事というのもいい!
彼の行動規範が常に彼自身をピンチに陥れるという皮肉な点が良いのだ。
私としては、クィン判事が法の番人として
判事を全うすることに命をかけている人物であるという点を
ミステリの重要な要素に織り込んだ点を評価したい。

選挙戦と法廷戦を対にした重層的な構成や
多くの登場人物を巧みに動かしていく手腕。
二転三転するミステリとしての醍醐味。
“ミステリ界の10割打者”という肩書きどおりのクオリティだ。

やや難を言えば、中盤までは重層的な事件の構図を俯瞰して見せるために
様々な登場人物の視点で物語が進行し
誰が主役なのかよくわからず状況説明に終始しがちでやや平板。
中盤以降は、クィン判事を中心にストーリーが展開し
彼が幾度となく窮地に立たされるためサスペンスがぐっと盛り上がりを見せる。

ミステリとして若干作りすぎという指摘もあるかもしれないが
とにかくとっても計画的な犯罪であり、
犯人は実にクレバーなので、そこまで考えて犯罪を計画していたのか!と
感心してしまう読者も多いかも。
フィリップ・マーゴリン、一度は読んでみてください。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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