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== 海外SF ==

2001年宇宙の旅

アーサー・C・クラーク
ハヤカワSF文庫
★★★★★



壮大な宇宙への旅を描いたSF史上に燦然と輝く記念碑的傑作。

【あらすじ】
三百万年前の太古にヒトザルが見つけた謎の黒い直立石(モノリス)。
その謎の物体は1999年の月面開発で再び人類の前に出現する。
いったいそれは何を意味するものなのか?
そしてさらに時代は進み、飛行士ボーマンを乗せた宇宙船は土星をめざす。
果たして、ボーマンが宇宙の果てで見た想像を超越する世界とは?
SF史上に燦然と輝く記念碑的傑作。

【読みどころとポイント】
初めて本書を読んだのは中学校の時だったろうか。
これで3度目の再々読。
何度読んでも新鮮な感動がある名作。

全編に漂う静謐で透明感のある旋律と構造美。
圧倒的な虚無感が生み出す神秘的で深遠な世界。
壮大な宇宙に漂う宇宙船という閉鎖空間での緊迫感あふれるドラマ。
どれをとっても素晴らしいの一言。

ヒトはどこから来たのか?我々とは?そして宇宙とは何か?
この深淵なテーマをクラークは見事な筆致で描き出した。
宇宙飛行士ボーマンがディスカバリー号で挑んだ宇宙への旅は、
人類創世と進化の謎を遡る壮大なスケールの旅でもあったのだ。

本書ではHALというコンピューターが反乱を起こす。
機械が高度な感情を持つ存在として描かれる訳だが
この先コンピューターが人格や感情を持つことは有り得ないと思う。

それでもこの緊迫感とリアリティはどうだろう。
地球から遠く離れたはるか彼方での飛行士ボーマンの孤独な戦い。
壮大な宇宙空間とちっぽけな宇宙船の対比も鮮やか。
木星や土星探査を当時ここまでリアリティをもって描いた事も見事。

ガガーリンがボストーク1号で世界最初の有人宇宙飛行に成功したのは1961年。
本書が出版されたのは1968年。そしてその一年後の1969年には
アームストロングが月面への一歩を記した。

時代は流れ、現在では国際宇宙ステーションの開発が進められ
我々人類は遅ればせながらも、クラークの描いた宇宙の旅に
一歩ずつではあるが確実に近づいているのだ。

今後、私たちのずっと先の世代が本書を読んだとき
いったいどのような宇宙への旅が実現しているのだろう。
宇宙へのフライトの旅中で本書を手にする読者も現れるのでは。

巨匠クラークが残してくれた『2001年宇宙の旅』は
我々人類の過去と未来をつないでくれる架け橋なのかもしれない。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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