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== 現代ミステリ ==

女刑事の死

ロス・トーマス
ハヤカワ文庫
★★★★

KEIJI

劇的なシーンから幕をあけるスタイリッシュなミステリの逸品

【あらすじ】
女刑事の爆死という劇的なシーンから幕をあける本作品は、
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞したロス・トーマスの逸品。
上院の調査監視分科委員会で働く兄のベンジャミンは、
妹の死の真相を探るために帰郷する。
調べを進めるうちに、知らなかった妹の私生活が徐々に明らかになっていく。
高額な家の購入、そして多額の保険金。いったいなぜ?
巨匠のストーリイ・テリングが冴えるスタイリッシュなミステリ。

【読みどころとポイント】
知らなかった妹の姿が次々と明らかになる。
妹への思いや故郷への郷愁といったセンチメンタルな部分を極力省き、
抑制された筆致で淡々と掻き出す。
妹の死の謎を追う主人公ディルの感情の起伏も抑えに抑えた書き方で、
読者は安易な謎解きや復習劇に陥らず、彼の仕草や目線、行動のひとつひとつから、
妹の死という悲しみと向き合って行くことができる。
エンターティンメントを好む人にはまず不向きだろうが、
こうした大人の語り口に酔うのもいいものですよ。これぞ職人芸!
本書は、これまでどちらかと言えば玄人好みと言われたロス・トーマスの作品を
メジャーに押し上げた秀作と言われている。
心理描写を抑える事で行間から感動やカタルシスを生む手法は、
数あるハードボイルド系の私立探偵小説などでは常套だが、
探偵という傍観者でなく兄妹という関係式に、
あえて抑えた描写を持ち込み読書を感動の高みに押し上げる手腕は見事である。
抑えに抑え、最後の最後で周到に用意されたエンディングは琴線に触れる。
この小説も泣かせます。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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