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== 国内ミステリ ==

スノウ・グッピー

五條 瑛
光文社
★★★★



北陸沖に沈んだ軍事機器“グッピー”をめぐる男たちの攻防

【あらすじ】
訓練飛行中の自衛隊機が北陸沖に墜落した。
緊急連絡を受けた関東電子機器の三津谷は急遽金沢にとぶ。
金沢で彼を待っていた自衛隊員の宇佐見二佐が三津谷にこう伝えた。
「“グッピー”を一匹失いました」と。
そして直前に三津谷の同僚の技術者が一人が失踪したという事も。
謎の軍事機器グッピーをめぐる国際諜報小説。

【読みどころとポイント】
憂国。今の日本の現状を見てこの言葉を思い浮かべる人も多いだろう。
尖閣諸島をめぐるお粗末な外交。迷走する国会運営。
ザルとも言える日本の情報管理の杜撰な現状。
あ~情けない。ホント情けない。
しかし、ここ数日放映され続けている尖閣諸島の問題によって
日本の国民が国防や危機管理の面で
“日本”を意識するきっかけになったのは確かだ。

これまであまり日本ではスパイや謀略小説のたぐいはイマイチ盛り上がらなかった。
何だかんだ言っても日本は平和だし、
平和ボケと揶揄される日本人にとって戦争やテロは外国のお話。
国際的な舞台での自国の位置づけを低く見ている国民が多いせいで
こんな日本を対象に外国が軍事謀略が起こすという筋立てには
当然リアリティを感じないということもその理由のひとつだったろう。

この本が出版されたのは2001年だが、私はやっと先日読んだところ。
出版当時本書がどのくらい話題になったのかは定かではないが
尖閣諸島の話題で持ち切りのこの状況下で読むと
何やらぐっとリアリティもって読む事が出来た。

日本の軍事機密の漏洩とそれを阻止せんとする男たち。
グッピーをめぐって水面下で暗躍する各国の諜報機関。
日本の外交や防衛、危機管理のあり方について問題を投げかけつつ
派手ではないがツボをおさえた筆運びはなかなかのもの。
もっとも半分ほど読んだところで大方のストーリーが予測できてしまい
後半は“ああ、やっぱりそうなるか”という感じであるが。

やや残念なのは物語の中心となる主人公三津谷の個性が少し弱く、
事件に振り回される狂言回しの域を出ていない事。
むしろ三津谷に終始つきまとい漁夫の利を得ようとする江崎の個性が強烈だ。
それぞれの思惑を持つ多彩な登場人物たちが
ラストにどのような決着をつけるのか。それは読んでのお楽しみ。

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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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