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== 国内ミステリ ==

容疑者Xの献身

東野圭吾
文春文庫
★★★★★



天才数学者VS天才物理学者。至上の愛と犯罪の狭間にゆれる探偵ガリレオ。

【あらすじ】
花岡靖子は一人娘の美里とアパート暮らしをし弁当屋で仕事に励む毎日。
そこへかつての靖子の元夫、富樫慎二が訪ねてくる。
彼はかねてから疫病神のように靖子につきまとい
平穏な暮らしをおびやかすようになっていた。
アパートにまで押しかけ、美里にまで暴力をふるうようになった富樫を、
靖子はやむなく殺してしまう。
花岡親子にひそかに想いをよせる隣人の石神は、
靖子が前夫を殺害したことを知り、二人を救うべく完全犯罪を企てる。
天才数学者と呼ばれた石神が仕掛けた謎に挑む天才物理学者の湯川。
だが皮肉にも二人はかつての親友であった。

【読みどころ・ポイント】
毎日の生活に絶望を感じていた石神を救ってくれた花岡親子への想いが、
彼を完全犯罪へと突き動かす原動力となっている。
それは安っぽい恋愛感情を超えた聖母マリアを慕う至上の愛とも言えるものだ。
それだけに読者はトリックを究明することよりも、
二人の親子と石神の運命は今後どうなるのかを知りたくて、
ページをめくる手を止められないだろう。
もちろん本書の探偵役をつとめる天才物理学者の湯川(ガリレオ)が、
天才数学者のトリックをどう崩すのかも読みどころ。
数学のテーゼを比喩に互いの腹を探り合う二人のかけひきも目がはなせない。
本書では花岡靖子が犯人とわかっているのだが、
石神がどんなトリックで親子を救ったのかは最後まで伏せられている。
このトリックはミステリを読み慣れた人でもそう簡単に解けるものではない。
しかし完璧かと思われた石神の完全犯罪も、湯川の登場でその歯車が狂いはじめる。
もちろん最終的に湯川はトリックを見破るのだが、
かつての親友の一途な想いに気づき心がゆらぐ。
安易なトリック(正解)ご披露ではなく、
湯川が解答(事件の結末)をどう導くかに焦点をすえた展開も見事。
そして最後の最後に訪れるラストシーン。
泣いて下さいね。
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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