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== ハードボイルド ==

聖なる酒場の挽歌

ローレンス・ブロック
二見文庫(絶版)
★★★★☆



聖なる酒場が閉まる時、人は誰でも孤独になる…

【あらすじ】
マットの通う酒場周辺で二つの事件が起きた。
行きつけの酒場で飲み仲間のトミーの妻が殺され
トミー自身が殺人容疑に問われた。
一方、別の店の酒場から裏帳簿が盗まれ
その店の経営者がマットに帳簿の捜索を依頼してきた。
2つの事件の解明に乗り出すマットだったが
その真相は意外なほど根深かった。
1986年に発表されたアル中探偵マット・スカダーシリーズの第6作。

【読みどころとポイント】
本書はマットが10年前の事件を回想形式でつづった小説。
幾度となくおとずれる酒場のシーンが目にしみる作品だ。

全編が深夜のBarで流れるスロージャズのようにゆったりと流れ
大都会のかたすみで生きる者たちのうすっぺらな人生を描いていく。

逃走中の犯人を追いかける途中で一般の少女を誤射し
それを契機にマットは警察官を辞した。
妻とも離婚し別れた子どもたちとたまに会う程度。

人はなぜ酒場に通うのか。そこにはいろいろな理由があるが
心の隙間を埋めるのが酒の力だとしたら
夜ごと深夜の酒場にくりだし酒を飲むマット・スカダーもまた
何万本もの酒でも埋め尽くせない心の隙間を抱えた一人なのだ。

バーテンダーのビリーが「聖なる酒場の挽歌」なるレコードをかけ
酩酊状態のマットと二人でしみじみ聞きながら夜が更けていく場面がある。
「ここのところを聞いてくれ」とビリーが言った。

  だからもう一夜ぼくらは過ごした。
      詩と散文の夜を
  みんな孤独になるのがわかってるから
   聖なる酒場が閉まるときには

大都会ニューヨークの孤独と感傷を描ききった逸品。
まさに今宵はミステリに乾杯!
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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