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赤毛のストレーガ

アンドリュー・ヴァクス
ハヤカワ・ミステリ文庫
★★★☆




アウトロー探偵と闇の仲間たちが幼児虐待犯を追いつめるシリーズ第2弾!

【あらすじ】
ある日燃えるような赤毛の女がアウトロー探偵バークをたずねてきた。
ある少年のポ ルノ写真を取り戻してほしいというのだ。
ストレーガ(魔女)と呼ばれる彼女にはトラブルの匂いがした。
結局、彼女の誘惑に屈し調査を引き受けたバークだったが
予想通り事件には未成年ポルノ業界の闇のビジネスがからんでいた。
前科27犯のアウトロー探偵バークとその仲間たちが
幼児虐待犯を追いつめる闇のシリーズ第2弾。 


【読みどころとポイント】
第1作目同様に、どう見ても胡散臭そうな相談が持ち込まれ
介入に難色を示すバークだったが、赤毛の女に翻弄され
結局幼児虐待犯を追いつめる役を買って出ることになる。

本作では前科27犯のバーク自身の過去が大分明かされ
仲間とのヤバい立ち回りや刑務所時代の苦い回想が語られる。
この点は本作の危ない雰囲気づくりに一役買っている。

バークを幼児虐待犯罪の渦中に導く女ジーナは
ストレーガ(魔女)と呼ばれるとおり
燃えるような赤毛で妖しい色香を振りまきバークを誘惑する。
ただし、ジーナがバークに対してあまりにも奔放な女に書かれているので、
彼女が幼児虐待犯を道徳的観念から憎悪する点にはいささか疑問が残る。

バークシリーズは主に幼児虐待が犯罪のテーマであるが
作者のヴァクスが子供に関する事案を主に扱う弁護士でもあるという事で
彼の考えが強く反映されているということらしい。
今回のミッションでは、幼児虐待犯宅から違法に撮られた幼児の写真を
速やかに回収するという事が目的であったが
途中から徐々に幼児虐待犯に制裁をくだす目的に変わっていく。

このあたりは作者の思想が色濃く反映されての結果だと思うが
作品としてとらえると、バークが幼児虐待犯退治に入れこんでいく理由が
もうひとつ明確に書かれていないのが残念。
作者の私的な意図が物語に先行してしまうと
小説は説教本のようになってしまう危険性もある。
この点は今後の展開の課題と思える。

そしてもうひとつ気になった点は
バークのアウトローぶりを彼のモノローグで説明する場面が多過ぎること。
この手の小説でやたらと主人公に自分を説明させすぎると
かえって緊張感が無くなり読者はしらけてしまうのだ。

若干の課題はあるものの、シリーズの2作目である本書では
バークの脇を固めるファミリーの面々が随所に登場し興味深い。
男娼のミシェルや浮浪者で情報屋のプロフ、
メカに詳しい技術屋のモグラ、頼れる豪腕相棒の音なしマックスなど。
闇の個性派軍団が違法スレスレのところで多彩な活躍を見せてくれる。
次作はシリーズ傑作と言われる「ブルー・ベル」だ!
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┃ テーマ:ブックレビュー ━ ジャンル:小説・文学

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